PDRNスキンケアガイド · 成分の組み合わせ

PDRNクリーム、何と一緒に使い、何と分けて使う?

PDRNクリームの全成分表示を見ると、PDRNは数十種類ある成分のひとつです。何と一緒に配合されているかによって、同じPDRNクリームでも使いどころが変わります。肌の悩み別に一緒にチェックしたい成分と、時間を分けて使うほうがよい成分をまとめました。

結論から言うと

PDRN製品をほかの製品と一緒に使うとき、気をつけたいのはPDRNよりも、組み合わせる成分のほうです。レチノールや角質ケア成分のように、それ自体が刺激になりうる成分は、時間帯や曜日を分けて使うほうが安心です。

悩みに合わせて出発点を決めると、選びやすくなります。乾燥が気になるならパンテノールとセラミドを配合した保湿製品を、くすみが気になるなら韓国の「機能性化粧品」のうち美白タイプを、小じわが気になるならシワ改善タイプを、まずチェックしてみてください。ナイアシンアミドとアデノシンは、この2つの機能性を代表する告示成分です。

HYDROVUSTER PDRN バリア スージング クリームのチューブから、水色のクリームが波形に絞り出された様子
HYDROVUSTER PDRN バリア スージング クリーム。パンテノール3%にセラミドNPとスクワランを配合しています。水色は、アズレン系の成分であるグアイアズレンスルホン酸Naの色です。

PDRN製品は組み合わせで見る

全成分表示にSodium DNA(日本の化粧品の表示名称はDNA-Na)が100ppmと書かれた美容液なら、DNAは製品の重さの0.01%です。残りの99.99%を何で満たしているかが、塗り心地や保湿力、刺激の程度を左右します。韓国では、シワ改善や美白といった機能性も、PDRNではなく、韓国食品医薬品安全処(MFDS)が告示した機能性成分と、製品ごとの審査・報告をもとに表示されます。ですから、PDRN製品を選ぶときは「PDRNが入っているか」よりも、「PDRNと一緒に何が入っているか」に注目してください。含有量の数字の読み方は、PDRNラベルの数字の読み方にまとめました。

乾燥してつっぱるとき

水分を抱え込み、うるおいを長く保つ成分

  • パンテノール
  • セラミド
  • コレステロール・脂肪酸
  • スクワラン
  • エクトイン
  • ヒアルロン酸
  • アルギニン

くすみと色ムラ

韓国の美白機能性の告示成分と、紫外線対策

  • ナイアシンアミド
  • 日焼け止め

小じわ

韓国のシワ改善機能性の告示成分

  • アデノシン
  • レチノール

肌が敏感な時期

足すより減らす

  • 香料をチェック
  • 角質ケア成分はお休み
  • パンテノール
  • セラミド
図1 悩み別に、PDRNと一緒にチェックしたい成分。1つの成分が複数の悩みにまたがることもあります。パンテノールとセラミドは、乾燥しているときにも敏感なときにも基本となる保湿成分です。

乾燥してつっぱるなら、まずパンテノールとセラミド

パンテノールは肌でパントテン酸(ビタミンB5)に変わる成分で、水を引き寄せる性質があることから、保湿製品に広く使われています。肌に塗る用途で70年以上使われてきた成分でもあります1。HYDROVUSTER PDRN バリア スージング クリームにはパンテノールが3%(30,000ppm)入っていて、全成分表示にもこの含有量を併記しています。

セラミドは、コレステロール、脂肪酸とともに、角層の細胞のあいだを埋める3つの脂質のひとつです2。全成分表示で、セラミドNPなどのセラミドの近くにコレステロールや脂肪酸が並んでいるのも、そのためです。ただし、全成分の後ろのほうに書かれた成分は、ごく少量の場合もあります。

スクワランは、皮脂にも含まれるスクワレンを酸化しにくくしたオイルで、重さを感じさせずに水分の蒸発を防ぎます。塩分の多い環境にすむ微生物が自分を守るためにつくるエクトインも、化粧品では保湿成分として使われます。アルギニンは、肌が自らつくる天然保湿因子を構成するアミノ酸のひとつです3。

くすみや色ムラが気になるなら、ナイアシンアミド

くすみが気になるなら、まずチェックしたいのがビタミンB3の一種であるナイアシンアミドです。MFDSが美白の機能性成分として告示している成分で、韓国では、2~5%配合した製品は審査・報告を経て「肌の美白に役立つ」という効能を表示できます4。

ただし、全成分にナイアシンアミドがあれば、すべて美白の機能性化粧品というわけではありません。パッケージに韓国の「機能性化粧品」の表示と効能の文言があるかを確認してください。色ムラのケアに紫外線対策は欠かせません。日中は日焼け止めを毎日きちんと塗りましょう。

小じわが気になるなら、まずアデノシン

アデノシンは、MFDSが告示したシワ改善の機能性成分です。韓国では、0.04%配合した製品は審査・報告を経て「肌のシワ改善に役立つ」という効能を表示できます4。

レチノールもシワ改善の告示成分ですが、使い始めは肌が刺激を受けやすいため、使い方が大切です。米国皮膚科学会(AAD)は、低濃度の製品を選んで1日おきに夜だけ塗ることから始め、少しずつ増やすこと、保湿剤と日中の紫外線対策もあわせて行うことを勧めています5。PDRN製品と一緒に使う方法は、下の「時間を分けて使いたい成分」で取り上げます。

ハリを意識した製品によく見られるペプチドは、アミノ酸がいくつかつながった小さな断片の総称なので、種類によって性質も研究内容も異なります。「ペプチド配合」という言葉より、アセチルヘキサペプチド-8のように全成分に書かれた具体的な名前を確認しましょう。

肌が敏感な時期は、減らして1つずつ

肌が敏感なときは、よい成分を足すよりも、刺激になりそうなものを減らすことが先です。一度にいくつもの製品を替えずに1つずつ取り入れ、新しい製品は顔に使う前に、腕の内側など狭い範囲に1日2回、7~10日間塗って試します6。角質ケア成分が入った製品は、この時期はいったんお休みしましょう。

香りに敏感なら、全成分表示に「香料」があるかを探してみてください。同じHYDROVUSTERラインでも、PDRN SOS ダーマ スージング セラムの全成分には香料が入っていますが、PDRN バリア スージング クリームの全成分には香料の記載がありません。製品名が似ていても、全成分は異なることがあります。

時間を分けて使いたい成分

次の成分はそれ自体が刺激になりうるので、PDRN製品と使う時間を分けると、肌への負担が少なくてすみます。

PDRN製品と使う時間を分ける方法
成分注意点使い分けのコツ
レチノール・レチナールピリピリ感、乾燥、皮むけなどの刺激夜だけ、1日おきから始めて少しずつ増やします。その上からPDRNクリームで保湿のステップを仕上げます。
AHA・BHA・PHA角質を取り除く成分なので、肌が敏感になることがあるレチノールとは別の日に使います。洗顔料や、週1~2回の洗い流すマスクのように、肌に触れる時間が短い製品のほうが負担が少なめです。
ビタミンC(アスコルビン酸)酸性の剤形なので、敏感な日はピリピリすることがある朝に美容液として使い、日焼け止めで仕上げます。ピリピリする日は1日休んで、保湿だけにします。
医師から出された塗り薬薬の使い方が優先塗る順番や間隔は医師などの指示に従い、化粧品はそれに合わせます。

塗る順番

米国皮膚科学会(AAD)は、洗顔のあと、塗り薬やトリートメント、保湿剤、日焼け止めの順に塗るよう勧めています7。その間に美容液を加えるなら、軽いテクスチャーのものを先に、クリームを後に塗れば大丈夫です。PDRN製品は、美容液なら美容液の位置に、クリームならクリームの位置に入れましょう。

  1. 洗顔。マイルドな洗顔料で洗い、タオルで軽く押さえて水気をふき取ります。
  2. 化粧水。使う場合のみ。角質ケア用の化粧水は、レチノールを使わない日に回します。
  3. 美容液・アンプル。PDRN美容液やナイアシンアミド美容液など、軽いテクスチャーのものを塗ります。
  4. クリーム。保湿で仕上げます。乾燥する日は少し多めに塗ります。
  5. 日焼け止め。朝の最後のステップです。窓際で長く過ごす日も忘れずに。

PYDERIN製品の成分の組み合わせ

以下は、PYDERIN製品の全成分表示で、PDRN(Sodium DNA)と一緒に確認できる主な成分です。製品によって取扱先が異なるので、カードの表示もあわせてご覧ください。

よくある質問

PDRNとレチノールは一緒に使えますか?

一緒に使えます。レチノールは低濃度のものを1日おきの夜に使うことから始め、その上にPDRNクリームを保湿のステップとして塗る方法が無難です。ピリピリ感や皮むけがひどくなったら、レチノールを使う日を減らしてください。

PDRNとビタミンCは一緒に使えますか?

ビタミンC美容液は朝に塗り、PDRNクリームはその上の保湿のステップで使えば大丈夫です。ビタミンC美容液がピリピリと感じる日は1日休んで、保湿だけにしましょう。

PDRNの美容液とクリームは、両方使う必要がありますか?

その必要はありません。脂性肌なら美容液だけ、乾燥しているならクリームだけでも十分な場合があります。ステップを増やすより、肌の状態に合った剤形のものを1つ、続けて使いましょう。

ナイアシンアミドとPDRNは一緒に使えますか?

同じルーティンで一緒に使ってかまいません。ただし、2つの成分を一緒に使ったときに効果が上乗せされるかどうかを、別々に使った場合と比べた研究は見つかりませんでした。韓国では美白の効能は製品ごとに審査・報告を経て表示されるので、パッケージの表示を確認し、紫外線対策とあわせて続けて使うのが基本です。

参考文献

各成分の一般的な性質と表示の規定に関する資料です。PYDERINの製品そのものを試験した研究ではなく、製品の機能性は、韓国での製品ごとの審査・報告の内容にもとづきます。

  1. Proksch E, de Bony R, Trapp S, Boudon S. Topical use of dexpanthenol: a 70th anniversary article. J Dermatolog Treat. 2017;28(8):766–773. doi:10.1080/09546634.2017.1325310
  2. Man MQ, Feingold KR, Thornfeldt CR, Elias PM. Optimization of physiological lipid mixtures for barrier repair. J Invest Dermatol. 1996;106(5):1096–1101. doi:10.1111/1523-1747.ep12340135
  3. Caspers PJ, Lucassen GW, Carter EA, Bruining HA, Puppels GJ. In vivo confocal Raman microspectroscopy of the skin: noninvasive determination of molecular concentration profiles. J Invest Dermatol. 2001;116(3):434–442. doi:10.1046/j.1523-1747.2001.01258.x
  4. 韓国食品医薬品安全処(MFDS)告示「기능성화장품 심사에 관한 규정」(機能性化粧品の審査に関する規定)[別表4]자료 제출이 생략되는 기능성화장품의 종류(資料提出が省略される機能性化粧品の種類)。 law.go.kr
  5. American Academy of Dermatology. Retinoid or retinol? aad.org
  6. American Academy of Dermatology. How to test skin care products. aad.org
  7. American Academy of Dermatology. Should I apply my skin care products in a certain order? aad.org

この記事は、化粧品の成分を選ぶ際の参考になるようにまとめた一般的な情報です。皮膚の病気で治療中の方や、処方された薬がある方は、まず医師にご相談ください。